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映画制作、WEB制作、ソフトウエア制作。私の職業って・・・思いながら綴って行きます

2010/8/14 - このブログは引越しました。

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映画の予告編の作り方










引越し先
http://ja.katzueno.com/2008/11/870/











さて、サーフィンの予告編の編集が出来上がって来ました。私は音を担当します。ここで、ハリウッドのみんなが使っている予告編編集のコツをお送りします。


○Step 1:制作する予告編のタイプを決める

さて、予告編にはいろいろタイプがあります。

1.台詞もナレーションも何もないイメージと音楽だけの予告編
2.コメディーであれば、面白いシーンをそのまま予告編として使用する
3.シーンをつなぎ合わせナレーションなしで予告編を作って行く
4.台詞をつなぎ合わせて予告編のストーリーを作りナレーションも入れる
5.台詞をつなぎ合わせてナレーションを入れカッコイイ、タイトルCGを入れる
6.観客のインタビューを入れた予告編を作る
7.関係のない有名タレントさんを予告編に出演してもらう

です。1-2は手抜き予告編で、作る時間がない人向けです。

さて、私が関わった作品の予告編をご覧頂きましょう。ほとんどの作品は、私は予告編自体の制作に携わっていませんが・・・。

まず最初に、今年公開され、私も制作に関わった、「Asian Stories」の予告編。1のパターンで作りました



○Asian Stories Trailer
http://www.youtube.com/watch?v=eao1--RMl2I


(エキサイトブログ上ではビデオを埋め込んでいます)


そして、実は3の予告編を作ろうと思ったんですが、時間がなくて作らずじまいでした。なので、手抜き第2弾として、ビデオクリップの公開だけしました。



○Asian Stories - Redneck Bar
http://www.youtube.com/watch?v=kMDrlAPUFR0


(エキサイトブログ上ではビデオを埋め込んでいます)


などなど。1の予告編だけではストーリー自体はあまり見えてこない、しかしきちんとした予告編を作る事が出来なかったので、こうしたビデオクリップで、ネタばらしをしない程度にビデオクリップの公開という手を取りました。2の手法です。


3の手法は、

○ Tre 劇場用予告編(ちょっとしたベッドシーンがあるので気を付けて下さい)
http://www.youtube.com/watch?v=9Fm6z7Rpjjw


(エキサイトブログ上ではビデオを埋め込んでいます)

これは、監督が作ったので私はあまりタッチしていませんが・・・。

実はナレーターさんを雇うという事は、ちょっとお金と手間がかかってしまうので、なんとか、今あるリソースでやって行こうというある意味苦肉の策です。しかしシリアスなドラマの予告編は、下手にナレーションを入れるよりも、映画の雰囲気を壊さないという意味でも、ナレーションなしの予告編の組み合わせも良いかもしれません。

そうして、5ですが、

○The Forgotten Coast
http://www.youtube.com/watch?v=Ykr3DLlwqUE

(エキサイトブログ上ではビデオを埋め込んでいます)

で、この予告編も私は関わっていませんが、ナレーションと、適当なテキストのアニーメーションと、数々のメジャーな予告編のナレーションをしている業界では有名な方を起用して制作しました。

今は私は、これの続編の予告編の音を編集しています。

そして、これは世界中から見ても日本だけしかあまり使っていないのですが、6の、観客のインタビューを使った予告編みたいなのを作るパターンです。

○Asian Stories - Audience Testimonial
http://www.youtube.com/watch?v=m0uZzU8P-6k


(エキサイトブログ上ではビデオを埋め込んでいます)


撮影・インタビューしているのは私です。笑いまくっててスミマセン。

これはテレビのコマーシャルでも見かけるので、日本の皆様にはおなじみでしょう。ある意味、この手法を取り入れたのはアメリカのインディー映画界の中で初めてではないでしょうかと自負しています(笑)

あと、7で、関係のないタレントを起用して予告編を作っている海外ドラマや映画の予告編がありますが、自主制作をしている方のほとんどは、わざわざ、有名なタレントさんを予告編のために雇われて作れるような体力がないと思いますので、割愛させていただきます。




○Step 2:編集する前に脚本を、絶対に2分半以内に

さて、どのようなパターンの予告編を作ると決めたら、次は脚本です。

そうです。予告編なのに脚本、もしくはストーリーボードみたいなものを作ります。

予告編の長さは基本的に2分半まで。2分半以上作ると、みなさん飽きちゃいます。なので、とにかく2分半以上の予告編を作らないように気を付けて下さい。

なぜ、編集作業を開始せずに、ストーリ−を考えるのか・・・。それは、語り部としての基本というか・・・とにかく、予告編も立派な映像作品の一つだからです。

下手に映像と向き合っていると混乱するのがオチですので(経験者は語る)とにかく、紙の上でどのような予告編を作るのかまとめてみて下さい。

もちろん、予告編の脚本やストーリーボードは、本当の映画の脚本や編集とは違ってくるのでコツをつかむまで試行錯誤しちゃいますが、しかしコツをつかめば2本目、3本目の予告編を作るときに、作業スピードが格段に速くなりますので、ぜひ、お試し下さい。

脚本みたいにきちんとしたフォーマットで書かなくても結構です。例えば、予告編で使うシーンや台詞を英単語暗記用のカードに書き貯めて、それをジクソーパズルのように並び替えてみるという方法もあります。

新たなストーリーを手軽に作る事が出来て楽しいですよ。



○予告編に取りかかる時期

さて、ここで、一つの提案なんですが、予告編の制作を開始する時期です。私の経験上、予告編の構想を練りだすのが、本編の粗編集が一段落した時です。

そうすると、映画の全体像も分かりますし、予告編を編集するときに、編集ソフトでタイムラインをそのままコピー出来るところもあるので作業の効率が上がります。

また、予告編を作る作業を開始する事によって、反対に本編の編集自体になにかアイデアが浮かぶ時もあるからです。



○Step 3:編集開始

さて、編集作業の開始です。自分なりにストーリーを紙等に書いて来たと思うので、あとはご自分のやりやすいように編集されて行って下さい。



○音楽の著作権を守る

あと、口を酸っぱくして言いますが、絶対に許可を得ていない音楽を予告編に使わない事。どんな地方でも音楽をやっている方はいるので、そんな方に、予告編の音楽を作ってもらったり、ロイヤリティーフリーの音楽も、検索すればでてきますので、それらを使うようにして下さい。

ロイヤリティーフリーの音楽で、私のおすすめは

○Stack Traxx Layered Music -Digital Juice
http://www.digitaljuice.com/products/product_volumes.asp?pvid=8

です。これは、商用利用出来る音楽で、しかも、楽器別に別々のトラックに収録されているので、自分で好きなようにアレンジが出来る強者ロイヤリティーフリーミュージックです。

Digital Juiceというロイヤリティーフリーの素材を扱っている会社で、後述する、アニメーションのサンプルも販売しています。



○手抜きタイトル制作:Final Cut Studio - Live Typeを使おう

さて、ここで、予告編のアニメーションを決めかねている方。そして、Apple Final Cut Studioで編集されている方。付属されているソフト、Live Typeを積極的に使用しましょう。

c0150860_13563885.jpg


これをインストールすると、既に使えるいろんなテンプレートが揃っています。ここで紹介するときりがないので、試してみて下さい。Final Cut Studioを持っている方なら付属しています。

ただ、コツは、一度使おうと思ったアニメーションを予告編全編で同じアニメーションを使う事。

「これもかっこいいな〜」「あれもかっこいいな〜」と思っていろいろやりすぎると、文字が読めなくなってしまいます。

目的は、あくまでも、予告編を見てもらう方にインパクトのあるタイトルを提供する事。しかしやりすぎると、文章が読めなくなってしまいます。

予告編を初めて作られる方のミスは、アニメーション機能を使いすぎる事です。

なので、ここで言えるアドバイスは、使用するアニメーションを一つにしぼって、各タイトルのレイアウトやデザインも統一してやる事です。



○手抜きモーショングラフィック

さて、自分はカッコイイCGは作れないけれども、ちょっとのお金がある・・という方。音楽でも紹介した、Digital Juiceの商品を紹介しましょう。ちなみに、破格の値段で、商用利用が可能な素材ばかりです。つまり、このお金を払えば、「素材」として再販しなければ、どんな商用の作品に使って公開しても、下の値段ポッキリなんです。

何時間も一つのオリジナル素材を作るより、数千円〜数万円の出費で、何十時間の時間の節約になると思えば、安い投資だと思います。

○Smoke Revealer - Digital Juice
http://www.digitaljuice.com/products/products.asp?pid=311

煙関係のモーショングラフィックスの素材です。時代物、忍者物、ホラー映画を作っている一にいいかも・・・。あと、タイトルを表示する時の効果としても良いかもしれません。「Gallery」をクリックするとサンプルが見られます。これの販売価格は、今、$14.95、1500円ほどで購入出来るみたいです。

○Motion Design Elements 021: Fire Revealers - Digital Juice
http://www.digitaljuice.com/products/products.asp?pid=310

炎関係のモーショングラフィックスです。あ今、$20(約2000円)で購入出来るみたいですね。ちゃんすです。

あと、

○Motion Design Elements Pro 01: Countdowns 1
http://www.digitaljuice.com/products/products.asp?pid=424
○Motion Design Elements Pro 02: Countdowns 2
http://www.digitaljuice.com/products/products.asp?pid=425

ドラマ「24」みたいなカッコイイカウントダウンが収録され、$50、5000円程度で販売されているモーショングラフィックスもあります。

また、これは使える素材がありすぎて、一気に紹介出来ませんが

○Jump Backs HD Animated Backgrounds
http://www.digitaljuice.com/products/product_volumes.asp?pvid=5

これは、HDで制作されている、背景等に使えるグラフィック群です。ハイビジョン映像なのに、値段は、期間限定で各$25。安いですね〜。

*ちなみに、私はDigital Juice社の製品をベタ褒めしていますが、これで皆さんが購入されても、私には何にもマージンが入って来ませんので・・・。

そうして最後は

○Editor's Toolkit Pro Singles
http://www.digitaljuice.com/products/product_volumes.asp?pvid=21

なにを隠そう、私も、これを使って、観客のインタビュービデオを作ったり企業VPのビデオを作りました。ある意味、これはドキュメンタリーや企業プロモビデオを制作したい人向けかも知れません。

背景アニメ、一部分が透けている背景アニメ、ワイプ、ニュースでよく見かける人物のタイトルに使える背景など、すべてが一つのテーマになって揃っているお買い得セットです。そしてこれらが1セット$25・・・。

まあ、一つの参考にしてみて下さい。ちなみに、何セット同時に購入すると、割引サービスもあるみたいです。



○予告編には書かせない効果音

さて、予告編につきものなのは、爆発音とか、タイトルのアニメのときに使う風を切ったような音です。実はこれ、一般に販売されています。しかし、ちょっと値段が張ります。

実は予告編に限らず、映像作品のどれもそうなんですが、音は絶対に妥協が出来ません。極論を言うと、映像に手を抜いても、音をきちんとすれば、完全にプロのような作品になるからです。

なので、まず最初に、予告編を編集する人のみならず、自主制作をしている皆さんにお願いしたいのですが・・・。

カメラはどんなヘボなカメラを使ってもらっても構いませんが、音関係の機材やスタッフは絶対に妥協しないで下さい。

これも、機会があれば後日紹介します。

まあ、とにかく、今回は予告編に限ってお話をするので、予告編に使える、そしてプロも使っている、効果音は・・・

○Sound Designer's Tool Kit 2 - Hollywood Edge
http://www.hollywoodedge.com/Sound-Designers-Tool-Kit-2-P263C24.aspx

$549・・・6万円近くもする効果音CDです。しかし、この5枚組CDの中には、あのハリウッドの予告編でおなじみの、「ブーン」サウンドや「シュっ!」サウンドが・・・。爆発音、モンスターの声、SF関係の音、ホラー映画でよく使われる効果音、音楽が1600個・・・。

このCDを聞くと映画製作者の誰もがヨダレを垂らします(苦笑)

私もこれを最初に手に入れた時はヨダレが出そうになり、数日間、世界を制覇したような気分になりました。

予告編を作る上で、絶対に手に入れておきたい効果音です。というか映画を作っている人は、絶対に購入出来るようにした方が良いです・・・。

上の商品はVol.2ですので、そして、後5万円ある方。

○Sound Designer's Tool Kit
http://www.hollywoodedge.com/Sound-Designers-Tool-Kit-P43C24.aspx

最初のバージョンを買いましょう。この効果音CD2セットを買うと、宇宙を制覇した気分になります。映画を作っている人は、この気持ちがわかると思います。

ただ、やっぱり、6万円もお金がないよ〜という方は

○Title FX
http://www.hollywoodedge.com/Title-FX-P178C24.aspx

が、$99

○Title FX 2
http://www.hollywoodedge.com/Title-FX-2-P262C24.aspx

が$249で購入出来ます。

ちなみに、各商品のデモが
http://www.hollywoodedge.com/Design-Elements-C24.aspx

の各商品リスト下に「Play Demo」というリンクがあります。mp3ファイルのデモが聞けるので、よだれを流して下さい(笑)

あと、早くて、後一ヶ月ほどで、サーフィン映画の予告編の公開が出来ると思います。これらの効果音集を使って作っておりますので、楽しみにして下さい〜。



○Step 4:他人にチェックしてもらいましょう

さて、予告編作業も佳境に入りました。本編の編集の時でも同じですが、予告編の編集作業とはいえ、友人・家族・彼氏彼女など、とにかく、「素人」さんに予告編を見てもらって正直な批評をもらいましょう。

そうして2分30秒をとことん追求されてみて下さい。



○Step 5:自分の映画ホームページのみならず、あちこちに公開する

さて、予告編も晴れて完成となると思います。さて、詳しくは、私の過去記事

○映画制作者の為のマーケティング術
http://ja.katzueno.com/2008/10/847/

に書いていますが、とにかく、自分のホームページだけでなく、YouTube、Stickcam、ニコニコ動画、予告編の著作権放棄まで行くくらいに公開してやって下さい。

そうして、基本は、予告編に常に、自分の映画のホームページアドレスを埋め込んでおく事。そうすれば、予告編を見て興味を持ってくれた方が、自分の映画のホームページに来てくれますからね。



○予告編を作る人が一番気をつけなければ行けない事

さて、いままで予告編の作り方について、いろいろ言って来ましたが、ここで、皆さんに、予告編を作る上で、一番大切なことを言いたいと思います。



あなたの映画の本編は、観客に喜んでもらえる内容ですか?



どんなに良い予告編を作ろうと、本編が良くないと何も意味がありません。予告編を作ろうと思われている自主制作者の皆さん。まずは、本編を面白くする事を専念して下さい。



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by katzueno | 2008-11-03 15:12 | 映画制作

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