○「友達100人できるかな〜♪」
が10年で1000人に!
パソコンで本格的に仕事や友人等のアドレス管理を初めて10年。今気がついてみると、アドレス帳の登録件数が1200件を超えてしまいました。
ちなみに、この1200件というのは、会社が150〜200件ぐらいあるので、個人の方は1000人ほどになります。
しかも、この1000人の方は、ネットでの出会いや一回限りの付き合いではなく、最低一度は実際に会った事のあり、その後も何回も連絡を取り合った方たちです。
先日、ハムスターの映画でプロデューサーをしているスイス人の知人から、今度新しいプロジェクトのクルーの選別をしていて、私が推薦するいろいろなクルー候補のリストを作ってほしいと頼まれました。
なので、私も良い機会なので、住所の整理を含めて、その1000件の住所録を一人一人チェックして行き、しばらく連絡を取り合っていない懐かしい知人たち数十名にも、この機会に久しぶりに電話してみたりしました。
アメリカに留学したり仕事をして日本に帰って来たこの10年、これだけの人との出会いが会った事を再実感させられました。
10年前の私のアドレス帳の当時は、手書きの手帳で、そのほとんどが学生時代の知人のみ。アメリカに訪れた当初は、知り合いが1人もいませんでした。しかし、登録する人数が多くなるにつれて、パソコンの住所録に移行。使用パソコンをウインドウズからマックに変更したりもしました。
それが気がついたら1200件ものエントリーになってしまいました。もちろん普通の携帯には全て入りきりません。アメリカではずっとPalmのTreoを使用し、日本ではiPhoneを使用せざるを得なくなりました。
○映画制作から学んだアドレス帳の重要さ
こういったアドレス帳を本格的に取り組もうと思ったのは、私の映画制作の影響でもあります。
映画のプロジェクトは、ある意味、寿命が短い会社みたいなものです。脚本を書き上げ、投資家を募ります。そして、撮影クルーや俳優のオーディションを経て撮影し、編集スタッフを集めて編集作業に。作品が完成すると映画祭等に応募してマーケティングを行い、劇場公開やDVD発売にこぎ着けます。
そしてプロジェクトは解散となり、次なるプロジェクトが始まるのです。
つまり、プロジェクト毎に会社を1から作り上げているようなものです。
時には数十人に及ぶ俳優やクルーになりますが、それを短期間で起こし、解散の繰り返しです。
映画の撮影現場、映画祭のパーティーや、知人のパーティーでは名刺交換が当たり前です。「このカメラマンは腕がいい」とか「あの映画の作曲者は誰?」など、撮影現場や映画祭等で情報交換をし、次回のプロジェクトに繋げて行かなければいけないからです。もちろん投資家集めやエージェント探しもあります。
ということで、私も積極的に、撮影現場で良い活躍をされた方ときちんと名刺交換をして、将来一緒に働ける事が出来るようにメモを取っています。そして、もちろん、悪い印象を受けたスタッフの方もきちんとメモをします。
ということで、知り合いのプロデューサーが、彼のプロジェクトに参加してほしいと頼まれた時、彼から私が一緒に働きたい人は居るかと訪ねられ、私の10年にわたるアドレス帳を引っ張りだした訳です。
1000人もの人間の目を通して、時には関係のない知人とにも電話したりして近況報告をする作業ですので、一回やるごとに6−7時間かかります。
また時には、映画関係と関係のない知人等にも電話してたわいもない話をします。
これが実は、かなり重要です。今回も再実感させられました。
10年前、私が英語が全然しゃべれなかった頃に知り合いになったフランス人の親友がいます。彼とは、一年に数回電話をしたり年に一回一緒にご飯を食べたりする間柄です。彼は建築設計士で、映画業界とは全然関係のない人だったんですが、まあ友人ですから、この機会に電話してみました。
いろいろたわいもない話をしていると、この一言。
「そういえば、自分の妹がフランス人の(某有名)プロデューサーの秘書になって、今年中に一緒にロサンゼルスに引越しようと思っているから、今度彼らがロスに来た時は一緒に食事をしようよ〜。なんかロスでプロジェクトを探すみたいだし。」
なるほど。友達とこまめに連絡を取り合っていると、10年後にこういう機会を与えてくれるようになるのですね〜。
また、私が編集長をしている雑誌の記事があがって来ました。とあるアメリカの某有名ドラマの俳優のインタビュー記事です。
あ、去年、一緒に仕事をした俳優じゃん。というか数ヶ月前にも連絡を取り合っていたし・・・。
いつの間にか、有名人の連絡先を持っていることになりました。
また、今回のアドレス帳の整理は、友人の新プロジェクトの人員を探す作業でしたが、私が過去10年間積み重ねて来たリストを見ると、アカデミー会員にもなった知り合いもいますし、「このメンバーで次のステップの映画を制作出来るな〜」と思えるリストが仕上がっていました。
そして、しかも、知人の顔等を思い浮かべながら半年に一回整理をし続けて来たので、その1000人のほとんどの顔と名前が、今でも思い出せるのです。
○10年で「友達1000人」は普通?
しかし、私が考えるに、この1000人のリストは、普通にサラリーマン生活をされている方にとっても普通に可能ではないのかなと思います。
ただ、半年に一回程度、もらった名刺を整理したり、展覧会等で名刺交換した名前や住所等を数時間かけて入力して行く作業を行って行けば、自然と10年間で1000人の人脈を作る事が出来るのではないでしょうか。
もちろん、この行為は、即効性の高いビジネスに結びつくものではありません。何年も何十年もの時間を積み重ねていくものです。
ということで、今からでも遅くはありません。住所録の整理をしてみましょう。
○私流の住所録整理法
これが、私の住所録です。マックのMac OS Xに最初からついている住所録をシンプルに使っているだけです。
左側にカテゴリー分けをしていますが、正直言ってカテゴリーはあまり使っていません。
半年に一回、時間のある時に、とにかく全部の住所録を確認します。そして、どのような人と自分はつながりがあるのかを、再び認識するのです。
あとは、連絡したい時に、検索機能を使って検索しているだけです。
また、この住所録は私のiPhoneにも週に数回、同期させておりますので、同じ情報が私のiPhoneの中にもある訳です。
○私流の情報セキュリティー対策
もちろん、これらは個人情報の固まりなので、iPhoneにはパスワードを設定し、定期的にパスワードを変更。そして私のマックのデータも暗号化しています。
英語の画面で申し訳ありませんが、マックのMac OS Xには、標準でユーザーファイルを暗号化してくれる機能があります。
「環境設定」-「セキュリティー」-「ファイルボルト」から暗号化作業を行う事が出来ます。私のファイルは25GBほどでしたので、作業は1時間ぐらい掛かりました。
これの弱点は、パスワードを忘れてしまうとファイルを取り戻せなくなる事や、ファイルの一つ一つが暗号化されているために、スピードが少し落ちてしまう事です。
また、ハードディスクが壊れた際に他のコンピューターへの移行作業が必要になりますが、ファイルが暗号化されているために、復旧作業が出来ない時があります。ということでバックアップを入念にとる必要がありますけれども・・・。
ですが、もしもパソコンを紛失した時にデータが流出して被害を被るよりはずっとましです。
ということで、たくさんの個人情報を扱うからこそ行わなければ行けない情報セキュリティーですが、マックのOSはこういう機能が標準でついているので作業が大変楽でした。
みなさんも、自分の周りのコンタクトをちょっと見直してみると良いかもしれません。これは、長年続ける事に意義がありますので、すぐに結果は出ませんが、こつこつと積み上げて行く事が将来の財産となるでしょう。
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ロスと日本の映画とマーケティング日誌・アルケミスタの住人by Katz Ueno (株deerstudio)
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