さて、先月頭、ロサンゼルスで、 Los Angeles Asian Pacific Film Festival 2010 が開催され、最終日にちょっくら取材に行ってきました。
映画祭の期間中のほとんどは、ヒューストンに出張していたため、メインイベントに参加できたのは最終日のみ。それも、参加するのを決めたのがイベント開始の数時間前という強行軍でした。
そのため、他の予定していた仕事をこなすことが優先され‥取材をしたのが先月の最初なので、レポートするのに1ヶ月ほどかかってしまいました。関係者の方には申し訳ない。
ともかくも、取材ビデオの編集と、英語記事の出稿が終わったので、こちらでも報告〜。
英語の本記事はこちらです。
● Los Angeles Asian Pacific Film Fesitval is now seeking new people and new films for 2011
http://yokosonews.com/entertainment/los-angeles-asian-pacific-film-festival-is-seeking-more-for-2011/
● Karin Anna Cheung and her recent visit to Japan
http://yokosonews.com/entertainment/laapff-2010-karin-anna-cheung/
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■ 成長するLos Angeles Asian Pacific Film Festival
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ということで、長年、懇意にしていただいている、映画祭のトップで、 フィリピン系アメリカ人の、David Magdael(デービッド・マグデル)さんのインタビューです。英語が分かる方はこちらをどうぞ。
ビデオの下に日本語訳を掲載しておきます。
Los Angeles Asian Pacific Film Festival (ロサンゼルス・アジア・パシフィック映画祭)とは、 Visual Communications (ビジュアル・コミュニケーションズ)という、ロサンゼルスのNPO団体が主催する、毎年5月初めに開催される、アジア系アメリカ人とアジアの映画を中心に扱った映画祭イベントです。
Visual Communications とは1970年に、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)のアジア系アメリカ人の学生たちが、アジア系アメリカ人として文化的に社会にアピールしていくための活動としてスタートし、設立40年となります。
アジア系アメリカ人として、ドキュメンタリー作品や映画などの制作、上映などのサポートをしてきました。現在でも、定期的に小さなイベントを開催しています。
そして、26年前に、その集大成として、年に1度、映画祭を開催することになり、アジア系アメリカ人の映画作品や世界中のアジア映画作品を上映する、 Los Angeles Asian Pacific Film Festival をスタートさせたのです。
映画祭は基本的に一般公募。上映作品のほぼ全てが一般公募によるもの。
毎年500以上のショートフィルムや映画の応募があり、その中から、開催期間中、10日間で170本以上の映画が上映され、観客動員数は毎年2万人ほど。LAのアジア系イベントで最大級のイベントです。
ロサンゼルスには他にも有名な映画祭があります。
もうすぐ開催されるのが
● Los Angeles Film Festival
http://www.lafilmfest.com/
また・・・
●AFI FEST
www.afi.com/afifest/
他にも、Sundance や Vancouver Film Festival など、規模の大きい映画祭の方が、配給会社の人に目を止められる可能性が高いです。
しかし、問題があります。
その代わりに、世界中の映画と競争するので、宣伝をしなければいけない。
上映を成功させるためには、プロモーションが必要です。
これは、映画祭がしてくれるプロモーションではなくて、自分たちが行うプロモです。
百万円単位のお金がかかっちゃいます。
なので、これらのアジア系映画祭のイベント進出から始められるのも良いかもしれません。
ロサンゼルス以外にも有名なところでは、ニューヨーク、サンフランシスコ、ハワイ、サンディエゴ、ワシントンDC、オレゴンなどでもアジア映画祭を開催しています。
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■ ぢつは・・・Los Angeles Asian Pacific Film Festivalで私の映画が売れちゃった〜
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ぢつは・・・。
私も、4年前、自分がプロデュースした長編映画を、 Los Angeles Asian Pacific Film Festival でプレミア上映したことがあるのです。
この映画祭でのワールドプレミアが決定してから数カ月間、映画祭のサポートの他に、自分たちで、新聞やメディア、各コミュニティー団体にお願いして、800人収容できるハリウッドの劇場が、前売りの段階で売り切れになり・・・
観客賞を頂ました。
そして〜、この映画祭に見に来ていた、配給会社の方の目に止まり・・・
無事、劇場公開、DVDも発売となりました。
http://www.amazon.com/gp/product/B001AXTUQQ?ie=UTF8&tag=deerstudllc-20&linkCode=as2&camp=1789&creative=390957&creativeASIN=B001AXTUQQ
実は、他にも、いろいろありまして、この時の出来事が、今年4月から始めることになった、YokosoNews & JapanExp につながることになるのです・・・。
詳しくは・・・Part 1 と Part 2 の録画ビデオ・・・
● YokosoNews 編集会議 in ロス
http://japanexp.org/ustream/editorial-meeting/
に収められております〜。
ということで、自分にとっても、Los Angeles Asian Pacific Film Festival は、自分が飛躍することになる第一歩の土台を与えてくれたので、ある意味、エコひいきしております〜。
でも、実際問題、チャンスを与えてくれたのは言うまでもありません。
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■ 日本のインディー映画制作者の皆さん、アメリカの映画祭に是非〜
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ということで、映画祭ディレクターの David とのインタビューで、考えつきました・・・
というか、私は以前にも、映画祭の重要性をかなり認識しており、そのために、友人の box[ur]short Film Festival のサイト制作を手伝ったり、この4月には Japan Film Festival Los Angeles のスポンサーになりました。
<参考記事>
● 岩井俊二監督が審査員の短編映画祭「box[ur]shorts Film Festival」サイトリニューアル
http://ja.katzueno.com/2009/11/1087/
● 映像コンテンツ後進国日本の課題 - YOSHIMOTO DIRECTOR'S 100からみる可能性
http://ja.katzueno.com/2008/11/889/
● 世界に売れる日本映画は作れるのか?(その1)
http://ja.katzueno.com/2008/11/889/
● 世界に売れる日本映画は作れるのか?(その2)
http://ja.katzueno.com/2010/08/897/
● ラスベガス映画祭レポート (1)
http://ja.katzueno.com/2009/07/1023/
日本のインディー映画制作者の皆さんで、ハリウッドで本気で自分の映画を、ハリウッドの人間に「うーん」といわせられるかもしれないと思っている方。
YokosoNews が全面的に映画のバックアップ(金銭的なものは置いておいて〜)しちゃってもいいかもしれないと考えております。
この中で、日本のインディー映画制作者の皆さんで、どれくらいいらっしゃるでしょうかね〜。
とにもかくにも、日本のインディー映画界の皆さんの反応が良ければ、 Los Angeles Asian Pacific Film Festival のスタッフと企画を進めていきたいな〜と思っておる次第です。
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ロスと日本の映画とマーケティング日誌・アルケミスタの住人 by Katz Ueno (株deerstudio)
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