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2010/8/14 - このブログは引越しました。

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英語の文法よりも大切な事
私は、仕事柄、いろいろなSNSに参加させてもらっているのですが、

ニフティーのSNSである、ビジネススペースの日記で、英語の文法に関することをお話しさせていただいているときに、英語の学習についてふと思った事があるので、ネタにさせていただきました。

○ビジネススペース
http://space.business.nifty.com/sns/media/index.htm

英語の学習について、皆様、スキルアップでいろいろやられております。

その中で、ちょっっと、私なりの考えを皆さんにお話ししたいと思います。

私は高校生のときに留学を決意して、受験勉強をほっぽらかして、TOEFLと陸上の練習だけに明け暮れていたんですが、英語の勉強はTOEFL対策のみ。TOEFLの勉強本を読んで、TOEFLの試験会場に足を運んでいました。

そうして留学した訳です。その時のTOEFLの点数が、昔の筆記試験の時の点数だったのですが、だいたい480〜490点ぐらいだったと思います。

その後、10年間ロサンゼルスに居た訳ですが、最初は、友達と酔っぱらいながらつたない英語をしゃべっていたんですが、酔っぱらっているので、フィーリングで伝わっていました(笑)

映画の撮影に行き、英語が分かるふりして全然分からないので、誰かに何かをとって来てと言われても、「なんやったろな〜。これかな〜」と見当違いの物をセットに持って行って叱られるなど、楽しい思い出がありました。

レポートの提出のときに、彼女さんに添削してもらったり・・・。徹夜している私に付き合ってくれてありがたかったです。

そんな今、10年後の僕が40年の歴史のある小さい英語の編集長になってしまったのですが・・・。



○英文法を学ぶことの本意を考える

*ちなみに、この説明は、受験を控えている高校生諸君は、時間の無駄です。変な知識を身につけるより、受験勉強に専念して下さい・・・。残念ながら・・・。

話を戻しすが、ニフティーのビジネスSNSで、英語の文法についての学習法について話されている方がいらっしゃいました。

NHKの英会話の番組で、助詞についての使い方の解説が分かりやすいとの事・・・。

以下がその例文です。



    ---------
    1.This is the girl whom Jim loves
    2.This is the girl who Jim loves
    3.This is the girl that Jim loves
    4.This is the girl (空白) Jim loves
    ----------




日本流だったら、「すべて同じ意味である」から始まって、「この子はジムが愛している女の子」という訳になる・・・こういう解説がつきます・・・。



    ---------
    「whom」は、目的格でもありフォーマルな文章でしか使わず、口語で使わない
    「who」は人に対してはどのような場合でも使える
    「that」は、人でも物でも使われ、口語ではこれが使われ頻度が高い。
    「なし」は口語で一番使われる・・・。
    ----------




などなど。

ここから私流の解説です。

----------
*ちなみに、くどいようですが、私、5年前、4年制大学に編入するときにTOEFLのテストを受けました。スコアはコンピュータで230、インターネットで90ぐらいのスコアーをとったんですが、文法が一番最悪でした。

リスニングが、ほぼ満点。リーディングも向上しましたが、文法が私の高校生以下の得点だったのです・・・(笑)

なので、高校生諸君には、絶対に私の解説はためになりませんので、受験が終わったぐらいのときに読みに来て下さい。
----------



○文法は「文法だけ」という事


さて、ここで、皆さんが日本語をしゃべられるときに、文法を考えられているでしょうか?

    ----
    This is the girl who Jim loves
    ----


のバリエーションを、強引に日本語のパターンとして考えてみましょう。

    ----
    1.「この子、ソウイチロウ様が一目置かれている方なんです」(Whom的)
    2.「この子、ソウイチロウさんが好きな人だよ」(Who的)
    3.「この子、ソウイチロウ君が気に入ってる」(That的)
    4.「この子、ソウイチロウ、気に入ってる」(なし的)
    ----


さて、Whom的(公式)、Who的(人のみ)、That的 (ものに置き換えても使える)・・・などなど。

さて、皆さんに質問ですが、皆さんは日本語を話しているときに上のように、「この助詞は人と物に両方とも使えるな〜」と考えられているでしょうか?

「意味」と「状況」だけを考えて言葉選びをしていないでしょうか。



ということで、「意味」と「状況」を考えて、例文に戻ります。

    ---------
    1.This is the girl whom Jim loves
    2.This is the girl who Jim loves
    3.This is the girl that Jim loves
    4.This is the girl Jim loves
    ----------


さて、私なりにどうやって使っているかです。

1.「Whom」と「Who」は、口で発音するとほとんど同じような発音。んで、目上の人と話す時や、改まった場所で話すときに使う。ある意味、英語の丁寧語。

3.「That」は、「This(これ)」「That(あれ)」の「That」でもあります。つまり、遠くにいる印象があります。

なので、例えば、バーで友達と飲んでいるときに、ジムが側に居ないとに使います。あと、女の子の写真をさしてこの文を使っている時等もあると言えばあります・・・。

しかし、「that」と「なし」の使い分けは、前後の文章によってかわります。シンプルな言い方をしたい時とか、前後の文で「that」を使いすぎている時は使わない・・・などなど。



ここで、私が警鐘を鳴らしたいのは、良い文法の本を探しまくっている方。

正直言って、文法の本は一冊読んで終わりです。

あとは、実践あるのみ。

今の世の中を生きている皆さんは幸運です。

テレビドラマを見たり、六本木に行ったり、オンラインチャットをしたり、実践出来る場はたくさんあります。



最後の「that」と「なし」の使い分けは前後の文章や感情の込め方によって使い方が異なるので、使って行かないと正しい使い方を覚えられません。



「『that』は物と人と両方使えるから、これを使い続けていけばいいか〜」



と思われている方。機会があったら、片言のおかしな日本語をしゃべる外国人の方の日本語を聞いてみて下さい。

時々、日本語の文法はパーフェストなのに、なんか使い方がおかしいという方を見かけると思います。

「that」を状況判断なしに使う続けている方は、そのような、ちょっとおかしな文法パーフェクトの日本語をしゃべる外国人の方のようになるのです。



○文法は一通り習ったら実践あるのみです

文法の解説本を読んで文法が上達しないのは、上に書いたような状況判断によって使い方が違ってくるので、絶対に正解な文法は存在しないのです。

なので、状況判断出来るようになることに一番の方法は、実践あるのみです。

一番のおすすめは、外国人がたくさん集まるバーです。

酒が入ると話が進んで、度胸もつきます。

ただ、僕のせいで、アルコール依存症になってもらっても困るので、大学生の方はサークルに行ったり、外国人が集まるボランティアグループ等に参加されるのもいいでしょう。

例えば、名古屋付近に在住の方。

○Nagoya Players
http://www.nagoyaplayers.info/

など、英語劇で活動をしている団体があります。常にメンバーを募集しているようなので、参加してみたらいかがでしょう。

てな感じです。



でも、ビジネススペースのある方に、おすすめの文法の本をこっそり教えてくれと言われましたが・・・ないです。

あえて言うなら、自分が高校生のときに授業で使った・・・基礎英文法問題精講(アマゾンのページ)でしょうか・・・。

でも、当時はその本読んで頭が痛くなったような気が・・・。

でも、この本読んだっきり、後はあんまり文法の勉強はしませんでした〜。

英語は言葉です。言葉は使うために存在しています。使わない言葉は一生上達しません。

スラングや方言も覚えられないし・・・。

ちなみに、私は、ロサンゼルスとテキサスを行ったり来たりしているので、テキサス訛りの英語もちょっとだけしゃべれるようになりました。



日本語は関西弁、英語は南カリフォルニアとテキサス訛りKatz君から、エラそうな事を書いてしまいました。



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例外など再配布の条件についての詳しい情報はhttp://katz515.exblog.jp/10033851/にて閲覧出来ます。


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by katzueno | 2008-10-23 16:17 | つれづれ

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「ある」日本語と「する」英語
*この文章は、クリエイティブコモンズライセンスではありません。
*作者が転載を許可しているということで転載しています。



■■ Japan On the Globe(514)■ 国際派日本人養成講座 ■■■■

国柄探訪: 「ある」日本語と「する」英語

 なぜ日本人は「私はあなたを愛します」と
言わないのか?
■転送歓迎■ H19.09.16 ■ 34,745 Copies ■ 2,626,270 Views■
無料購読申込・取消: http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/

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「待望の書『国家の品格』が登場した。藤原正彦という頼もしい
サムライ数学者の警告の書は、われわれ日本人の目を覚ましてくれた。
(中略)国家は品格だけでは守れない。守り抜こうという『気概』
がなければ、品格すら守れない。」(本文より)

   元祖英語道、ディベートの第一人者、松本道弘先生待望の新刊
『日本の気概』(日新報道)=> http://kat.cc/14902c
「松本維新の会 ご案内」=> http://plaza.rakuten.co.jp/eigodoh/
----------------------------------------------------------------

■1.「来週月曜日から日本語の講師をしてくれないか」■

 9月初めの金曜日、電話が鳴った。カナダ東部の古都ケベッ
クのラヴェル大学で言語学を学ぶ金谷武洋氏の人生を、大きく
変えることになる電話だった。大学の教務課からだった。「至
急会いたい」という。

 すぐに自転車で駆けつけると、「来週月曜日から日本語の講
師をしてくれないか」という。予定していた講師と連絡がとれ
なくなり、すでに24人の受講者も決まっているので、代理で
教えて貰えないか、というのである。「どうせ子供の時から話
している日本語じゃないか。それに去年から言語学の大学院生
なわけだし」と二つ返事で引き受けた。

 最初の数回の授業は、日本語の挨拶や日本に関する基礎知識
などで時間を稼ぎ、その間に寝食を忘れて、文法説明や練習問
題のプリントづくりに取り組んだ。日本料理のパーティをやっ
たり、ギターを弾いて日本の歌を教えたりもした。文字通りの
自転車操業だったが、楽しい経験だった。その事件が起こるま
では。

■2.なぜ「私はあなたを愛しています」ではないのか?■

 最初の事件は、ある日、クラスで学生の一人がこんな発言を
したことだった。

 先生、ジュ・テームを日本語でどう言うか、本に書いて
ありましたよ。えーと、「私は・あなたを・愛しています」
ですね。

 その時、金谷氏の心に一つの大きな疑問符が浮かんだ。フラ
ンス語の「ジュ・テーム」や英語の「アイ・ラブ・ユー」はよ
く使われる表現だ。しかし、「私はあなたを愛しています」な
んて、日本人はまず言わない。確かに文法的には正しいのに、
なぜこの日本語表現はおかしいのだろう。

 次の事件は「日本語が分かります」という例文についてだっ
た。ここには「私は」が省略されていると説明した時、別の学
生が聞いた。「先生、この文の主語はどれですか。」

 主語は「私は」ですよ、と答えようとしたが、それでは「日
本語が」は何なのだろう。「太陽が昇る」というように、「が」
は主語を示す、と教えたのではなかったか。金谷氏は、言葉を
失ってしまった。「I understand Japanese.」なら、なぜ「私
が日本語を分かります」ではないのか。

 金谷氏の心の中には深い屈辱感と焦燥感が残った。自分の母
語さえ上手く説明できないのに、エラそうに西洋の古典語なん
か勉強するのは本末転倒もいいところではないか。

■3.「僕はウナギだ」■

「今の日本語文法は日本語を教えるのに役に立たない」と日本
の友人に手紙でぼやいた処、送ってくれたのが『象は鼻が長い』
という本であった。それを一気に読み終えたときには、日本語
文法への疑問が氷解し、「よし、これで修士論文も書ける」と
胸が高まった。

 この本の著者・三上章は「街の言語学者」と呼ばれ、その研
究は日本の学界から無視され続けて、昭和46(1971)年に不遇
のまま世を去った人物である。

 三上の主張は、日本語には英文法から導入された「主語」の
概念は不要かつ有害である、という点だった。たとえば、「は」
が「主語」を表す、と考えると、以下の文章はどうなるのか。

(昨日までは晴天だったが)今日は雨だ。
(あなたは天丼を頼んだが)僕はウナギだ。

 "Today is rain."などと、そのまま「○○は」を主語として
訳したら、珍妙な英語になる。"I am an eel(ウナギ)"では、
カフカばりの変身譚だ。

 三上は、「は」の役割は「主題」を提示することであると主
張する。だから「○○は」とは、「○○について言えば」であ
り、英語に訳す場合、"As for"とすると、まだしも意味が通じ
る。

As for today, it (the weather) is rain.
As for me, it (my order) is an eel.

 さらに英語らしくするには、"is" ではなく、「○○する」
という動詞を使って、

It rains today.
I order an eel.

 とすべきだろう。

■4.「ある」表現と「する」表現■

 上記の例から、日本語が"is"、すなわち「ある」表現を基本
構造としているのに対し、英語では「する」表現をベースにし
ている、という事が窺われる。

 もう少し、例を見てみよう。

I have a son. / 息子が一人いる。
I understand Japanese. / 日本語が分かる。
I see Mt. Fuji. / 富士山が見える。

 このように英語での「する」表現を、日本語での「ある」表
現にすると、こなれた訳となる。

 英語は「する」表現が中心なので、主語としての行為者が先
頭に立つ。それに対して、日本語は「ある」表現中心であり、
行為者は、どうしても必要な場合以外は陰に隠れているのであ
る。

■5.「私はあなたを愛します」?■

"I love you." は直訳すれば、「私はあなたを愛します」だが、
こんな「する」表現を使っていたのでは、すぐに「ガイジン」
だと分かってしまう。日本語に近づけるために、まずは「ある」
表現で「私はあなたを愛しています」とする。

 さらに「私は」と言うと、私が主題となってしまうから、
「彼とは違って私は」などとことさら言う必要がない場合は、
「私は」を除くべきである。これで「あなたを愛しています」
と、かなり日本語らしくなる。

 また「する」動詞"love"は、文法上、目的語が不可欠なので
たとえ、二人きりで親密なムードが盛り上がって、ことさら
「あなたを」などと言う必要のない場合でも、わざわざ"you"
をつけなければならない。「ある」表現の日本語では、そんな
事はないので、「愛しています」で良い。これでかなり自然な
日本語らしい表現となった。

 結局、「する」表現の英語では、主語"I"も、目的語"you"も、
文脈上ことさら言う必要のない時でも、文法上の制約から、わ
ざわざつけなければならないのである。"love."の一語では文
章にならないのだ。

 文法上の理由で、わざわざ主語をつける最も無駄な例が、
"It rains."である。日本語ならずばり「雨です。」で良い所
を、"Rain."では文章にならないから、わざわざ"It" という意
味のないダミーの主語をつけている。

 学校文法では「主語」+「述語」を基本中の基本としていて、
これがあたかも地球上の全ての言語の従うべきグローバル標準
であるかのように教えられているが、日本語は明らかにそれに
従っていないのである。

■6.英語はヨーロッパにおいてさえ「全く例外的」な言語■

 そもそも西洋文法に「主語」が登場したのは、12世紀に
なってからである。16世紀のシェイクスピアでも、「・・
と思われる」という意味で、主語のない "me-thinks","me-seems"
という動詞が使われていた。「ある」型の表現である。その後、
前者はなくなり、後者はダミー主語をつけて、"It seems to
me..."となった。

 現代でも、スペイン語やイタリア語では、動詞の格変化で主
語が"私"か "我々"か、などは分かるので、強調する時以外は
人称代名詞は、わざわざ付けない。[1,p64]

 ヨーロッパの諸言語はその歴史を通じて、一貫して「する」
言語への道を歩んできた。その中でも英語は、最先端に位置す
る言語であろう。世界の古今東西の言語に通じた言語学者・泉
井久之助によれば、英語はヨーロッパにおいてさえ「全く例外
的」な言語である。[2,186]

 そのような英文法をあたかもグローバル標準であるかのよう
に考え、それでもって「日本語はよく主語を省略する、曖昧で
非論理的な言語だ」などと言うのは、あまりに「英語セントリッ
ク(金谷氏によるエゴセントリック、自己中心主義、の洒落
[1,p24])」な謬見である。

■7.「止まる」と「止める」■

 「する」表現中心で行為主としての「主語」がかならずある、
という英文法の「特殊性」を離れて、日本語そのものを見てみ
れば、そこに日本人の物の考え方が浮かび上がってくる。

 その一つが、多くの自動詞と他動詞がペアとなっていること
である。

止まる(tom-ARU) / 止める(tom-ERU)
始まる(hajim-ARU) / 始める(hajim-ERU)
変わる(kaw-ARU) / 変える(kaw-ERU)
伝わる(tutaw-ARU) / 伝える(tutaw-ERU)

 英語では「止まる」も「止める」も"stop"であり、「始まる」
も「始める」も"start"である。自動詞と他動詞がこれだけ豊
かに、かつ体系的に揃っているのは、日本語の特長である。

 英語は「する」表現中心だから、自分を止めようと、他者を
止めようと同じ"stop"で、自他の区別はあまり気にしないのだ
ろう。逆に、日本語では「ある」と「する」を厳密に区別する。

 ローマ字表記だとよく分かるように、日本語の自動詞には
「ある -ARU」が潜んでいる。一説によると「ある」の語源は
「生(あ)る」で、「生まれ出る」という意味である。

 物事が自然に生まれ出る、あるいは、自ずからある状態にな
る、という事を尊ぶ日本人の世界観が窺われる。

■8.「受身」「尊敬」「可能」「自発」に共有されているもの■

「ある」は受身形にも潜んでいる。

止める(tom-ERU) / 止められる(tom-ER-ARERU)
始める(hajim-ERU) / 始められる(hajim-ER-AREURU)
変える(kaw-ERU) / 変えられる(kaw-ER-ARERU)
伝える(tutaw-ERU) / 伝えられる(tutaw-ER-ARERU)

 末尾の「-ARERU」に、また「ある」が潜んでいるのである。
この点は、英語での受動文が、"The train is stopped."など
と「ある」表現のBe動詞を用いて表現されるのと似ているが、
そのニュアンスは微妙に違う。

能動文: 熊が太郎を殺した / A bear killed Tarou.
受身文: 太郎は熊に殺された / Tarou was killed by a bear.

 英語では受身文は能動文の単純な裏返しだが、日本語では
「その状況下では太郎は無力だった」という無念さが籠もる。

 日本語の受身形の持つ、自らの意志や能力を超えたものに何
事かをなされる、というニュアンスの例としては、以下が典型
だろう。

祖母に死なれた。/ 赤ん坊に泣かれた。/ 雨に降られた。

 これらをそのまま、英語に直訳してたら、とんでもない事に
なる。

 さらに日本語の受身形である「れる」「られる」は、

尊敬(先生が話された)
可能(その野菜は生のまま食べられる)
自発(亡父のことが思い出される)

にも使われるが、これらは「ある行為が人間のコントロールを
超えたところでなされる」という共通のニュアンスがあると考
えると、「受身形」と同じ表現を持つ理由がよく理解できる。
[1,p184]

■9.「日本語にはやはり和服がいい」■

 英語、広くはヨーロッパ諸言語では「する」表現が中心であ
り、その行為者が主語となる、というきわめて能動的・主体的
な性格は、ヨーロッパ人が、科学技術をもって自然を征服し、
世界中を植民地にしていった歴史と重なって見える。

 一方、日本語の方は「ある」表現を中心として、なるべく行
為者を表に出さず、常に人智・人為を超えた世界を強く意識し
ている点は、自然の中の「生きとし生けるもの」の一員として
生きてきたわが祖先のつつましやかな人生観を連想させる。

 金谷氏は、世界中の日本語学習者が200万人を超えるとい
う未曾有の日本語ブームであることを指摘した後、こう述べる。

 そのお祭り騒ぎの真っただ中で、しかし、実は多くの日
本語教師が困っている。学習者にも不満が高まっている。
何故か。日本語文法がいまだに日本語の感性を、語感を反
映したものになっていないからだ。明治以来、百年の学校
文法は、その基本的発想が日本語でなく英語だからである。
それを抜本的に改正することなしに今日まで来てしまった
結果だ。自分の背丈に合わない、だぶだぶ(あるいはツン
ツルテン)の燕尾服を百年の長きにわたって着せられてき
た日本語をやはり著者は不幸だと思う。日本語にはやはり
和服がいい。[1,p19]

 こうした「和服の日本語文法」ができたら、それを通じて現
代の日本人も、自分の心の底に潜む先祖の世界観・人生観をよ
く理解することができよう。それによって、「する」中心の世
界観を基に環境破壊と闘争に明け暮れる現代世界において、独
自の文化的発信ができるだろう。
(文責:伊勢雅臣)

■リンク■
a. JOG(070) フランスからの日本待望論
 現代人をして守銭奴以外の何者かたらしめるためには世界は
日本を必要としている。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon...
b. JOG(240) 日本語が作る脳
 虫の音や雨音などを日本人は左脳で受けとめ、西洋人は右脳
で聞く!?
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon...

■参考■(お勧め度、★★★★:必読〜★:専門家向け)
  →アドレスをクリックすると、本の紹介画面に飛びます。

1. 金谷武洋『日本語に主語はいらない』★★、講談社選書メチエ、H14
http://www.amazon.co.jp/exec/obido...
2. 金谷武洋『日本語文法の謎を解く』★★★、ちくま新書、H15
http://www.amazon.co.jp/exec/obido...
3. 金谷武洋『主語を殺した男 評伝三上章』★★★、講談社、H18
http://www.amazon.co.jp/exec/obido...

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ おたより _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
■前号「石油で負けた大東亜戦争」に寄せられたおたより

 多くのおたよりが寄せられましたので、明日発行のJOG Wing
に掲載させていただきます。
http://blog.mag2.com/m/log/0000013...

■ 編集長・伊勢雅臣より

 読者からのご意見をお待ちします。以下の投稿欄または本誌
への返信として、お送り下さい。
 掲載分には、薄謝として本誌総集編を差し上げます。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon...

============================================================
Japan on the Globe 国際派日本人養成講座
姉妹誌「国際派日本人のための情報ファイル」JOG Wing
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon...
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相互広告: 弊誌読者の参考になるメルマガとの相互広告歓迎。
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by katzueno | 2007-09-16 21:08 | ひまつぶし

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