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検索エンジンから国民性の違いを考える
GoogleとYahoo!の明暗を分けたのは?

今、ヤフー買収で話題になっている検索エンジンです。日本ではヤフーが圧倒的に強いのに、なぜアメリカで買収騒ぎになっているのだろうと理解が出来ない方もいると思います。

Yahoo!
http://www.yahoo.co.jp


Google
http://www.google.co.jp


実は、日本に帰って来たとき、私は何でヤフーがこんなにも人気があるのだろうと不思議に思っていた時がありました。

しかしこの命運を分けたのは、その国で人々がどのようにインターネットに接しているかの国民性にあることだったのです。

ちなみに、私の身近なところから比較してみます。私は日本とアメリカ両方でウェブサイトを運営しているので、それらのアクセスの比較をすると、アメリカのサイトは、Googleからやって来る人は、Yahooからやって来る人から平均して4〜6倍。日本のサイトでは、Yahoo!からやってくる人がGoogleよりも平均して約10倍!

これからも、日本とアメリカで検索エンジンを利用している人のギャップが大きい事が分かります。

さて、これは何ででしょうか?

私なりに分析してみました。

検索をする目的の違い

日本のテレビコマーシャルで2006年頃から目立って来た、検索窓の方法。これは、ホームページのアドレス自体を知らせるのではなく、そのコマーシャルで紹介されている商品名やキャッチコピー等を伝え、視聴者の方にヤフー等で検索をしてからホームページに行き着くように誘導して行く手法です。

インターネットアドレスは基本的に英語なので、いちいち英語モードに切り替えてアドレスを入力したり、難しい英語のつづりをいちいち入力するくらいならば、検索するという余分なステップを踏んでまでするほうが、視聴者の方に確実に行き着いてくれるだろうと結論を出した日本や韓国ならではの方法でしょう。

これに対して、アメリカなど、アルファベットを使用している地域では、ブラウザのアドレス欄に直接入力する事によって直接そのサイトに行き着く事が出来ます。いちいち検索サイトに行かなくても、商品名のドメインを取得し、それを広告に載せる手法がアメリカでは主流です。

しかし、中には、つづりを間違ったり略語を使う人もいますので、スペルが多少違ったり、略称を使っても同じサイトにアクセス出来るような工夫をしているホームページがたくさんあります。例えば、新聞のニューヨークタイムズでは、正式なアドレスはニューヨークを頭文字にしたNYTimes.comですが、newyorktimes.comと入力しても同じサイトに行き着くようになっています。

http://www.nytimes.com

http://www.newyorktimes.com


とにかく、日本では検索エンジンを常に利用している状態になっており、反対にアメリカでは、本当に何かを調べたいときにだけ、検索サイトに向かうという傾向になります。

他にもヤフーでは、ニュースや天気予報、オークションやブログ等の機能を充実させ、一つのサイトでどこへでも行けてしまうポータル(玄関)サイトの機能を充実させて来ました。いわゆる携帯の「トップページ」にもその傾向はあると思います。

日本の傾向では、いろいろな機能を付けたヤフーが人気を博しています。メールチェックや、オークション、ニュース等をチェックしているときにテレビのコマーシャルを見かけて、キーワードが検索出来る・・・こんな感じでしょうか。

しかし反対に、アドレスを入力するだけで目的のホームページに行き着ける事が出来るアメリカ。本当に何かを調べたいときにだけにしか検索エンジンには訪れないでしょう。ヤフーのように、いろいろある機能は、かえって煩わしい思いをします。

例えば、

検索をしたい時は、google.com
ニュースをチェックしたい時は、latimes.com
何かを調べたい時は、wikipedia.org
メールをチェックする時は、gmail.com

これをアドレスに入力するだけで、目的の場所に行き着く頃が出来ます。これを検索エンジンを使うと、

「yahoo.com」をアドレスに入力、いろいろあるボタンの中から検索窓を探して「Los Angeles TImes」を検索窓に入力、ロサンゼルスタイムズの検索結果を探して、やっと目的のサイトに行き着きます。数回のステップを踏まないといけません。

個人的な経験も含めてですが、当時、グーグルが世の中に出た時、ヤフーよりも格段に早いスピードとシンプルな検索結果のレイアウトに「なんて使いやすいのだろう」と即座にヤフーからグーグルに乗り換えた事を記憶しています。私の周りの友人たちにも同じ事が言えました。

すべての情報とサービスが集まり検索が出来てしまうヤフーと、検索サービスに特化したグーグル。前述のようにシンプルに検索が出来るグーグルに軍配が上がりました。

そして、英語圏の人口の方が断然多いわけで、これがヤフーとグーグルの明暗を分けた結果となりました。

ちなみに、日本のヤフーは、ソフトバンクが経営母体なので、ソフトバンクの孫さんは先見性があったというか、ラッキーでしたね。

ただ、反対に、日本のインターネット市場を考えると、アメリカのヤフーが日本のヤフーを所有していたら、マイクロソフトの買収騒ぎになるほど経営が圧迫される必要もなかったかもしれません。


その他アジアの国では

さて、ということで、他の国では、どのような傾向なのか、とあるデータベースを使ってランキングを調べてみました。

その中で、面白い結果が・・・。

先月訪れたインドネシアでは、ヤフーのシェアの方が、グーグルよりもあったのです。

インドネシア語の文字はアルファベット。なので、検索結果がシンプルなグーグルの方が良いのかなと思っておりました。

ヤフーが多い理由は、現地の人のインターネットへのアクセスの仕方にも理由の一つがあると感じました。

特に地方では、インターネットの家庭への普及率は皆無。インターネットは主にインターネットカフェからアクセスされており、それらのコンピューターのスタートページは基本的にヤフーである場合が多かったのです。インドネシアでヤフーの普及率が高いのは、これにも一因があるかも。

しかし、これはインターネットの家庭への普及率が高いシンガポールでもヤフーのシェアが大きかったので、インターネットカフェのみではなく、一目でいろいろな機能が利用出来るというお得感のあるヤフーがアジア系の人々にうけているからでしょうか・・・。

ただ、例外は中国。中国は百度という検索エンジンが圧倒的なシェアを占めていますが、この百式、グーグルと同じようにシンプルなページデザインになっています。

百度
http://www.baidu.com/


そして、面白い事に、ほぼ同じ中国語をしゃべっている台湾ではヤフーの方がシェアがあります。

アジア圏では、中国だけがGoogle式に人気があるようです。中国の国民性だけが、他のアジアの国々と違うという事でしょうか・・・。



おまけ

そのほかにも、面白い結果が。

タイだけ、マイクロソフトのWindows Liveに人気がありましたが、東南アジアの国々に共通している事は、Friendsterや、Hi5.comなど、ミクシーのようなソーシャルネットワーキングの利用率が高く、中にはそれらのSNSがヤフー以上にシェアーが高い国がありました。

ちなみに、日本の場合はブログへのアクセスが断然多いです。


まとめ

ということで

日本
  ヤフー>グーグル
  ブログ>ソーシャルネットワーキング(SNS)

東南アジア
  ヤフー>グーグル
  SNS>ブログ

北米・南米・北欧
  ヤフー>グーグル
  SNS>ブログ

という結果になりました。
面白いですね〜。



ちなみに、こちらから各国のインターネットのトップサイトの一覧を見る事が出来ます

Top Sites by Country
http://www.alexa.com/site/ds/top_500


皆さんも、時間があれば、国によってどのようなサイトが人気があるのか見比べてみて下さい。




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by katzueno | 2008-04-11 04:28 | マーケティング

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